京都芸大出身の廣田美乃さんの個展が、5月8日(火)〜20日(日)ギャラリーモーニングで開催されます。廣田さんは、2012年にギャラリーモーニングさんと当店で、同時開催の個展をしています。(左の写真は当時のDM

今回の個展を記念して、彼女の作品を収録した小誌が出ました。(発行:ギャラリーモーニング800円)廣田さんは、1987年京都生まれで、京都市立芸術大学で油画を専攻し、作家活動を開始。2013年には京都美術ビエンナーレ産経新聞社賞を受賞しました。

性別を感じない若い(子供もしくは10代)人物の、ある時は淋しげな、ある時は哀しげな表情を捉えた作品が多く、この小誌には、2010年から16年までに制作された作品が収録されています

私は、登場する人物達の着ている服に白い色が多いことが、作品の世界観を表現しているように思えます。男女、老若、正邪、明暗、というように世界を二つに分けない、その間に漂っている様な透明な空気が感じられ、それが色のついていない白に通じている様に思えるのです。13年作「機密事項伝達」(写真右)は、白いシャツを着た三人の少年たちが、寄り合いひそひそ話をしている様子が描かれています。白いシャツが、彼らのピュアな連帯感めいたものを演出しています。その場を支配している空気は、静かで、清らかで、自覚のない悪意でしょうか。

 

じっとこちらを見つめているようで、もっと遠くの何かをさがしている視線や、虚ろに見えて、自分と世界の繋がりを考えているような表情のこどもたちの世界をお楽しみ下さい。

新作を並べる今回の個展のDMに、

「日常の中の些細なこと、気がつくと消えてしまう、ことばにするには難しい、その瞬間の、表情、感情、姿、空気」と書かれていました。(左は2018年・小誌には未収録の新作)

 

勝手ながらレティシア書房は、5月7日(月)〜10日(木)連休させていただきます。

よろしくお願いします。

★5月15日(火)から、沖縄在住のほんまわかさんの「紅型染めと小さな絵本 ほんまわか作品展」を開催いたします。