夏休み、阪急電車に乗って一路神戸方面へ向かいました。三宮の一つ手前、灘駅で下車して、古書「ワールズ・エンド・ガーデン」へと歩き出しました。神戸らしいオシャレなお店はなく、古めかしいビルや、倉庫が立ち並ぶ坂道。「ワールズ・エンド」とはよく命名しました。10分程そんな風景を見ながら歩くと、目指すお店が見えてきました。

店に入るなり、このお店のマスコット猫「ぶんちゃん」のお出迎え。ドアは開けっ放しで、よく外へ飛び出さないものです。書架の並べ方が面白くて、奥へ奥へと誘ってくれます。お客さんの買取で蒐集された本は、おっと思わせるものが揃っています。昭和33年発行の「世界最高のハードボイルド専門誌」というサブタイトルの「マンハント」(発行久保書店)を見つけました。アル・ジェイムス「ごほうびはベットであげる」なんていうタイトルのB級アメリカパルプマガジンの香りプンプンです。イラストもそれっぽいものばかり。政治家、作家、画家達の絵手紙を集めた「絵のある手紙」(美術公論社)もいい本です。コクトー、マネ、ゴーギャン、M・センダク、フィッツジェラルド、サッカレー等々数十人の作品が楽しめます。なんとヒトラーの手紙も収録されています。

さて、「ぶんちゃん」にお別れして、阪急京都線に乗り、水無瀬駅で下車して(高槻市から二つ京都寄り)「長谷川書店」にお邪魔しました。ここは、典型的な町の小さな新刊書店です。しかし、その一隅の品揃えは一級品です。京都市内の大手書店には皆目なかった長井三郎「屋久島発、晴耕雨読」もここにありました。

この店では、レティシアでも愛読者の多い「夏葉社祭り」を開催中です。文芸専門出版社として、寡作ながら優れた作品を発表している同社社長島田さんの、等身大の看板がお出迎えです。「あ、島田さん」と何度も声をかけそうになりました。長谷川書店店長は、七年前まで本屋とは全く関係のない世界におられたそうです。そこから猛勉強して、こんな素敵な棚を作られました。ご本人はまだまだですと謙遜されていましたが、本好きには居心地のいい場所です。町の本屋さんは、今どこも大変苦しい状況ですが、頑張ってください

各駅停車の電車に乗って、ぜひ訪ねていただきたいお店でした。

東京にある写真集、美術書を扱う古書店「森岡書店」は一度は訪ねてみたい本屋さんです。

店は静謐な雰囲気が漂っています。その店主、森岡督行さんの「荒野の古本屋」(晶文社1000円)が入荷しました。お店の雰囲気とは全く違うようなタイトルですが、こう書かれています

「街の姿がいつもと違って見えた。アスファルトは乾いた土の大地。ビルは赤茶けた岩山。電柱は灌木。見渡すかぎりの荒れ地。風はそのあいだを土煙を巻いて、寂しく吹き抜けた。住所はさしずめ東京都中央区無番地といったところだろう。私はそこに古本屋を開いてしまった。これでは、まるで『荒野の古本屋』である。」

どうしようもなく古いビルに憧れる著者は、ふとしたことで昭和2年建築のビルの出会い、その瞬間から、ここで古本屋を開きたいという強い衝動に動かされて、「森岡書店」を開業する。そこまでの悪戦苦闘の日々を描いたのが本書です。

本と散歩の日々から、古書店勤務を経て、自分の店を持つことになり、初めての海外買い付けを経験し、やっとこさ開店。初日大入り満員、二日目の好調、しかし、三日目ぱたりと客足が止まる。

「店をはじめて一ヶ月もすると私の表情には完全に敗北感が漂っていた。」

そして、ここから店主の様々なチャレンジが始まります。自分が納得する店作りは、そのまま自分が納得する働き方であり、生き方へ繋がるということを教えてくれる一冊です。

この本は晶文社「就職しないで生きるには」シリーズの一冊。同シリーズでは、以前ご紹介した島田潤一郎「あしたから出版社」、矢萩多門「偶然の装丁家」が出ていますが、どの方も個性的で、人としての不思議な魅力に溢れています。それが、成功の秘密なのかもしれませんね。

蛇足ながら、森岡さんはミニプレス「Bon Appetit」で、毎回様々な方と本談義をされています。これ、一冊の本にして欲しいものです。

Tagged with:
 

「必要な本を出版するのが出版社なのでなく、出版産業を維持する必要が本を出版しているというのが現状ではないか」

アインシュタインの「相対性理論」がベストセラー狙いで出版されたのではなく、人の社会、文化が必要に迫られたからこそ本になったのであって、売って儲けようなどということではなかった。

これは、元東京堂書店店長の佐野衛さんの「書店の棚、本の気配」(亜紀書房1000円)の一節です。この神田の老舗書店には、二度程行ったことがあり、佐野さんがお仕事をされている様子も見たことがあります。地味な本、売らなければならない本を紹介しながら、経営ベースにのせていくことにご苦労されていたと思います。

「書店の棚、本の気配」は、彼の書店員時代を振り返った一冊で、数十年、ひたすら、真摯に本を売り続けた著者の思いが語られています。だからでしょうか、「2009年から2010年の日録」には多くの作家、著名人が登場します。その中にこんなのがありました。

12月22日 荒川洋治さん来店 12月28日 辻原登さん来店 1月25日 立花隆さん来店 3月1日 車谷長吉さん来店 、7月20日 石田千さん来店、そして、7月29日 菅原文太ご夫妻来店。(この日録には、文太さんから何度も専門書に関する問い合わせ、注文があったことが載っています。)

また、辻邦生とは30年にも及ぶつき合いをされていて、こう書かれています。

「『パリの手記』のような、思索を記録することによってできあがるエッセイが好きだ。」

ドラマチックな展開があるわけではありませんが、本に「奉職」した一人の書店員の、仕事への愚直なまでの真面目さが溢れています。以前、ご紹介した島田潤一郎「あしたから出版社」に続いて、本の業界の尊敬すべき人の一冊です。

蛇足ながら、装丁は矢萩多聞。この方の「偶然の装丁家」(晶文社1100円)も前に紹介しましたね。

 

Tagged with:
 

「仁義なき闘い第四部ー頂上作戦」のラストは映画史上に残る名ラストです。少なくとも私はそう思っています。

 

寒々しい警察の待合室、主演の親分を演じる二人、菅原文太と小林旭が呟きます。

「口が肥えて、こう寒さが身に染みるようになったら、もう、俺たちの時代は終わりで。」

古書店を始めてまだ二年の新参者ですが、新刊書店やレコード屋で30数年働いてきたことを考慮すると、私もこの親分と同じ初老に分類されるでしょう。最近、若い世代が、新しい企画で古書のイベントをしようと頑張っているのを知ると、こんな企画考えられない、ほんと、「もう、俺たちの時代は終わり」です。

どんなイベントかと言うと、

4月26日〜5月11日大阪、「本は人生のおやつです」で「書店員で一箱古本市」。これ新刊書店員が持ち寄った本で古書市をするという、ユニークなイベント。参加書店11店、面白そうです。

4月26日〜27日 京都元・立誠小学校で「京都ふるどうぐ市」全国から若手の古道具、アンティーク、古書店が一堂に集まるイベントです。

5月1日〜31日 長岡京市 恵文社バンビオ店にて「ふるほんまつり」。前半(17日まで)は沖縄、名古屋、三重、、岐阜、富山、高知といった遠方の古書市、後半はここ数年関西に新しくできた店舗を中心の古書市と個性的なイベントです。

これ以外にも、若い店主が様々なイベントを展開中で目が離せません。店主だけではありません。先日、来店された「もじゃハウスプロダクツ」の干潟さん発行の「House”n”Landscape」(540円)も斬新な本です。彼女は出町柳の、古い「鴨柳アパート」に建築事務所を構えながら、「住む」ことをテーマにしたプレスを立ち上げました。特集は「植物と暮らす人」です。

おもしろい内容だったので、どこぞの大型電気店の社長みたいに、「今何冊持ってんねん」「よっしゃ、現金で買うたるわ、安しときや」と早速購入。店頭に並べました。

発想力、企画力で面白いことをする若い人達のやる事に参加したり、見守ったりできるって、ほんとにいい時期に店を持つ事が出来て幸せだと思います。上から目線になることなく、彼らのお手伝いができればいいと願っています。

 

Tagged with:
 

「おじさんたちに『お前ら本を読め』と言われる世代というか。でも読めと言われても……。僕らの世代ってインターネット世代なんです。(略)ゲームも面白くなるし、音楽もJPOPが一番売れていた頃に僕らは高校生なので、面白いものが他にいっぱいあったから、みんな本なんて見向きもしなかったわけです。(略)『本』自体、『読むとこんなに面白いのに』ということを伝えてこなかったのって、当事者である出版業界の人であって、悪いのは僕らじゃなよと思ったんです。」

よくぞ、言ってくれました。同感ですね。新刊業界にいた時、この本を読んだら、人生が広がるとか、あの本を読んだら豊かな気分になるとかいう推薦のお話を散々聞きました。確かに個々の本の面白さについては発信されていたのに、「本」の魅力については誰も語っていませんでした。(かなり困難な作業ですけど)だから、「本屋大賞」みたいに、この1冊を売るという馬鹿げた企画で、売るべきは本屋だ!なんて吠えたら、当時は完全に相手にされませんでした。「バイオハザード」にハマっていたら、そらぁ、本なんて読まんわなぁ〜というのが実感でした。

上記の発言は、先日入荷した「HAB Human and Bookstore」(1260円)の本屋鼎談で、話題の新刊書店B&Bをプロデュースする内沼普太郎さんのものです。この書店、365日毎日イベントを店内でされていて、「お客さんが0でも毎日やるのが、絶対条件」という覚悟で実行されています。

そして、この本は、東京の情報発信ではなく、新潟なのです。私も行ってみたい「北書店」店主との対談や、レティシアに遊びに来てくれたこともある「ツルハシブックス」の西田店長と、同市内の「古本いと本」店主、伊藤かおりさんとの本屋談義など満載で、面白い本屋に行ってみようという気分にさせてくれます。

「やり方はもっと自由でいいと思います。誰でも本屋ははじめられるんですよ」

そうです、鼻つまみ業界人の私でも参入できるんですから。もう、メガストアでどか〜んと在庫する本屋時代は終わりを迎えようとしています。本好き、本屋好きにはマストアイテムな1冊ですよ。

Tagged with:
 

本日、レティシア書房は開店2周年を迎えました。開店以来、励ましてくださったお客様、どこに飛び跳ねるかわからんブログの文章を読んでいただいた皆様、仲良くお付き合いくださった古書店の諸先輩方、温かく見守ってくれた友人たち、本当にありがとうございました。お花を送ってくれた友だちにもこの場を借りてお礼を申し上げます。

古書店もギャラリー運営の経験もなく、ミニプレスってどうやって仕入れるの、古書の価格ってどうつけるの?????と、だらけで始りましたが、手探りの一年目を経て、初めてのお正月休みに、棚を移動してミニプレス売り場を倍増して二年目に突入しました。

全国からだんだんとミニプレスが集まり、ギャラリーの方もおかげさまで様々な分野の方に利用して頂き、当店の集めている本、作家を支持してくださるお客様にも少しずつ来て頂けるようになりました。

小さな本屋のスペースですが、ライブやネイチャーガイドのトークショー、朗読会、夏と冬の一箱古本市等々イのベントも開催することができました。誰も来ない、聴こえてくるのは雨の音だけという日もありましたが、なんとか今日までやってこられました。

松浦弥太郎は「最低で最高の本屋」(集英社文庫350円)の中で、このタイトルの意味をこう語っています。

「本屋としても文筆家としても、最低で最高でありたい、自分自身もそうありたい。今でもそう思っています。『あの人は真人間でいつも正しい』と思われることのほうが辛い。だから、人にも最高を求めることはなくなりましたね。どんな人でもダメな部分が最も魅力的だったりするし、ダメなところがあるからその人の深さが見えてくる。店に並べる本についても、世界で評価されているものだけを並べる必要はないと思っています。」

「世界で評価されているものだけを並べる必要はない」これは、店主のわがままで選んだらいいんだ、という事だと解釈しました。お客様の一歩前を行くのではなく、半歩くらい前(時には後ろ)をソロリ、ソロリと歩いて行くような本屋でありたいものです。三年目も無事迎えることができるように、女房と二人でやっていきますので、今後共よろしくお願いいたします。

 

★臨時休業のお知らせ/3月17日(月)、18(火)連休いたします。

                     ★3月28日午後4時より「はちはち」のパン販売いたします。

 

 

Tagged with:
 

岐阜で発行されている「Dolly Bird Girls」の最新号(6号)入荷しました。このミニプレスは、一箱古本市でいつも素敵な本をだしてくださる古書店「徒然舎」さんのご紹介でした。雑誌の名前の由来は、HPにこう書かれてあります。

1960年代 – ツィッギー、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジェーン・バーキンなどのサイケデリックでアヴァンギャルド!当時のお洒落が好きな女の子を“Dolly bird”と呼ばれていました。私たちも「(女の子)表現」をテーマにそれぞれの個性を自由に出す場がこのDolly Bird Girls。そして、デジタルでは出せない紙の魅力を」

最新号の特集は「乙女のための外国旅ー夏のフィンランド・エストニア女の子旅、Lottaによるヨーロッパのカップケーキ特集、冬のリトアニア旅行記」です。

ポップでキュートな乙女たちが、楽しくて、可愛いものを探して、あっちの街、こっちの街とウキウキ歩き回るという楽しい一冊です。ちょっと面白いなぁ〜と思ったのは、この雑誌のメンバーが選んだ「わたしの旅行に連れて行きたい音楽」というページです。オジさんの知らない曲も一杯ありましたけれど、フムフムと頷く曲もあり、成る程ね、たしかに旅先で聴いたらグッとくるかもしれません。

パッ!と明るくなる感覚がいいねぇ〜というミニプレス(630円)。

今年は、お久しぶり!待ってたよ!の、ミニプレスの新しい号が発行されそうです。札幌発「旅粒」、金沢発「そらあるき」、そして島根発「アガポ」。どれも、個性的です。期待しています。

さて、月刊誌「ソトコト」の本屋特集号が出ました。「また、本屋特集か〜」とお思いの方も多いでしょうが、必見です。掲載されているのは新刊本屋、古書店いろいろですが、魅力的な本屋さんばかりです。実は昨日、この特集で紹介されていた書店で、私が行ってみたいと思っていた、長野県松本市の「栞日」さんがひょっこり来店。お年玉のような楽しい時間をありがとうございました。松本へ行かれたら、ぜひ!因みに当店も、年末に取材してもらってちょこっと載っています。

そしてそして、この雑誌については、最新号も含めて、昨年1年間分の「ソトコト」バックナンバーのフェアをします。エコロジー、暮らし、そして地域、社会のことをメインに編集されている極めてグレードの高い雑誌です。発行元は木楽舎。新刊書店員時代から応援していた版元です。近日中に入荷予定です。本屋特集号も当店で買ってね。

Tagged with:
 

この前の定休日に、是枝監督の「そして、父になる」を観に行きました。

処女作「幻の光」から見続けている監督ですが、脚本、編集、物理的な映画技術力、フィルムに命を吹き込む手腕など本当にトップクラスです。出産時の子供取り違えに遭遇した二組の家族の話に、安易なハッピーエンドはありません。このラストも見事の一言。確かな技術力に支えられた心に残るいい映画でした。。

ところで、「幻の光」(レアーチラシですが100円)に作詞家松本隆が一文を寄せていました。

「人間たちの生と死のドラマにカメラは頑固なほど近寄らない。逆に突き放しているかのように、淡々とその背後に広がる風景を美しく描き続ける。(中略)人間と風景は同じ重みをもって対峙し、一体化してゆく。それはありふれた心象風景ではない。ほとんど詩人の視線に近い何かだ」

微妙に揺らぐカメラワークに、感動してしまうのはこういうことなのでしょうね。

 

映画を観た後、先週、神戸岡本にオープンした「びすこ文庫」にお邪魔しました。岡本は、京都の北山や上賀茂のような、街の喧噪から離れた静かな街です。「びすこ文庫」は、その駅前にあるFARMHOUSE CAFEの二階、6坪程の小さな古書店です。

星野道夫の大ファンで、アラスカまで行った素敵な女性がオーナーです。最初に彼女にお会いしたのは、春の長岡天神一箱古本市。その時には、もうお店を始める準備をされていました。決して、古い本や、レアな本があるお店ではありませんが、星野道夫や池澤夏樹が好きな人らしい、ナチュラルでスッキリしたお店です。真新しい本棚の上に、中村安希の「インパラの朝」を見つけ、思わず手にとりました。これは良い本です。女性一人のユーラシアアフリカ大陸684日の旅の記録で、このインパラの顔の修行僧みたいな佇まいが魅力的です。

肩肘の張らない、誰でも気軽に行けるこのかわいい古書店の未来が楽しみです。偶然にも、レティシアで「びすこ文庫」のショップカードを手にしたというお客様に出会って、岡本の街に詳しいそのお客様に、ランチのお店まで案内して頂きました。ありがとうございました。

下の写真は「びすこ文庫」さんからもらった開店記念限定ビスコ。どこまでも楽しいお店です。

Tagged with:
 

「本と本屋とわたしの話」4号入荷しました。

今回も本好き、本屋好きにはたまらない一冊です。第一話は中二階のあった四国の古書店。映画のワンシーンになりそうな話です。ラスト4行は、哀しくもあり寂しくもある、しかし心にぐっと沁みいる一節です。

第二話は、プラハの古書店のお話。灰色がかった雲の隙間から降る冷たい雨が、何故か似合う街角の古書店。ラストに登場する「プラハ地方裁判所」のシールと、店にいた若者の影。これまた映画のワンカットです。

第三話は、本と本屋を巡る四コママンガ。寝床の読書の至福が感じられます。

そして第四話は尼崎の古書店店主と、そこに通っているうち古書店を始められた著者の話。時計の音だけが響いてきそうな静かな古書店で、ゆっくりと時がすぎてゆく情景が目に浮かびます。再開発される前の、町の中の小さな木造の古書店。穏やかな店主との、つかの間の交流が描かれています。

この冊子の編集者、宮井さんが、古書店について書いた知り合いの文章を引合に出されています。

「路地裏の小さな古本屋が全くといってよいほど消滅して、淋しい限りです。その店で買った本はふしぎなほどよく覚えていて(店のたたずまいも)我ながら感心します」

懐かしく、そして愛おしい話が詰まっています。100円!すぐ無くなりますのでお早めに。

 

♥当店で人気の詩人、豊原エスさん(詩)と足田メロウさん(画)のコラボによる「手ぬぐい」(600円)入荷しました。昨日、「一日中ミシンをふんでたんです」と言って持って来られたホヤホヤの新品は、二種類あります。

Tagged with:
 

昨秋、東京のカメラ関係の書籍では有名な出版社から連絡があり、「京都本屋さん紀行」(1260円)を出しますので取材を、というありがたいお申し出がありました。雑誌なんかの囲み記事では何度か載せていただいたのですが、今回は書籍です。100ページぐらいで、20数軒を掲載するとか。ふ〜ん。大きく載るんだなとなぁ〜と取材をうけて半年、本日全国販売開始です。

店に入荷してきたので、開封して我が店を探す。「店主の個性が光る店」という項目に振り分けられていました。で、そのページを開けると、「三月書房」さんの次に。ひやぁ〜、こ、これは、恐れ多いことです。その前のページは「善行堂」さん。どちらも、名の通ったお店です。血迷ったか、編集部。もう、冷や汗ものです。

さすが、カメラ関係に強い出版社。レイアウト、写真等誌面作りは巧みです。どのお店からも居心地の良さが伝わってきます。本のセレクトはもちろん大事ですが、一歩足を踏み入れた時に感じる居心地の良さは本屋にとってはさらに大事だと思います。

この本と同時発売の「京都図書館紀行」(1260円)には、依頼があって記事を書きました。え、私に???と驚きつつ、レティシア書房開店までの二年間によく通った岡崎の府立図書館のことを綴りました。真摯に本に向き合った二年間でした。開館と同時に入り、数時間ひたすら読む日々。地下奥深くの書庫から、指定した本が出てくるまで待つ数分間は、どんな本が出てくるのかというドキドキで楽しい時間でした。短い間でしたが、この読書体験が、今の店の運営に影響しているのは言うまでもありません。

ところで、この本を見て、京都にはこんなに図書館ってあるんだと驚きました。愛犬の散歩で行く京都御所内の「森の文庫」まで掲載されていました。ここは、お薦めです。鳥のさえずり、風の音が心地よい野外図書館です。同じような野外図書館が、植物園にあるなんて初めて知りました。

この二冊の本を出したのは玄光社。東京編に続いての発行です。東京編には「TOKYOブックカフェ紀行」という本も出ています。次は「KYOTOブックカフェ紀行」ですね、玄光社さん。

 

 

Tagged with: