先日、あるFM局から、おや、おなつかしいビリー・ジョエルの”Say Goodbye to Hollywood”が流れてきました。色々、ヒット曲のあるシンガーですが、この曲と、”NewYork State of Mind”がベストだと、私は思います。(店にはお買い得のベスト2枚組があります。1800円)

NYのイメージ、といえば、私にとっては遥か彼方、昔にTV放映されていたアメリカのドラマ「刑事コジャック」です。NYの夜景が出て来るだけでワクワクしたものです。その後、多くのアメリカ映画で、単なるバックグラウンドではなく物語の一部としてNYは大きな存在でした。ドン・エリスの変拍子ジャズがめちゃクールなサウンドで始まる「フレンチコネクション」も、それはもうNYの香り一杯でした。

ビリーの曲を聴いていると、NYの晴れた午後、街中を散策したくなります。そしてこの街の散策といえば、植草甚一に名著が沢山ありますが、先日亡くなった常盤新平の「ニューヨークの古本屋」(晶文社初版1300円)もいい本です。

常盤新平という翻訳家にして小説家がいなかったら海外小説を読む体験をしていたでしょうか。特に、いわゆる都会派小説を翻訳したもの、例えばアーウィン・ショーの「夏服を着た女たち」、「夏の日」なんて常磐訳なくして語れません。

「グレニッチ・ヴィレッジを抜けて、五番街をぶらぶらと北に歩いていったとき、その西側に古本屋があって、薄暗い店内を覗いてみた」

で始まるNYの古本屋巡り。植草NYは、ゴツゴツしたイーストコース系のジャズや、ニューロックが似合いますが、常盤NY はビリーの曲です。サンドイッチショップでパンをぱくついたり、高額の本を買うのに悩んだりと本屋巡りと一緒にNYの街角の日常が綴られています。

「83年6月のニューヨークは楽しかった。ヴィレッジの古本屋やレストランに行ったほかに、ヒルトンホテルから近い近代美術館の裏通り、東55丁目にニューヨーク・バウンド・ショップを見つけて、毎日のように手動のエレベーターに乗って、四階の店を覗いた。ニューヨーク関係の本が専門の本屋である。」

なんて、一緒にこの街を散策している気分です。

ところで、この本の最後を飾るのは、日本の小説家永井龍男です。え、海外作家じゃないの??さて、何故、彼がラストを飾るのか、お読みになればなるほどね、とご納得いただけます。

 

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昨年の今頃、ドタバタと開店準備をしていました。文庫の棚はスカスカ、文芸書コーナーは、やや新しい目の本ばかりで、古本屋の風情がない状態(これは現在もですが)。不安7、希望3の心持ちでした。開店の朝というのは、何度経験しても逃げ出したくなるものです。

本日にて、レティシア書房の初年度は終了です。(正確には開店が3月6日だったので、3月5日が最終日です)

オープンの日のご祝儀盛況から始まって、どしゃぶりの雨の日など、あ〜今日は誰も来ないと諦めていた時、車で乗り付けて文芸書ポンポンと買っていただいたお客様、改めてありがとうございました。本を買っていただくだけでなく、蔵書をご提供いただいているお客様、ありがとうございました。ミニプレス一冊をお求めに猛暑の中、ご来店いただいたお客様ありがとうございました。数少ないコレクションのCDやLPを楽しそうに物色しながら買っていただいているお客様、毎度ありがとうございます。

すべての、レティシア書房の扉を開けていただいた方に感謝です。

初めての確定申告も終わり、さて二年目、何を、どんなふうにしていこうかと思案中です。

お正月に拡張したミニプレスのコーナーは百花繚乱ですが、さらに、増やしていくつもりです。

 7月には四国発のミニプレス「せとうち暮し」が、当店ギャラリーで展示即売会を予定しています。「瀬戸の島あるき」という新刊が3月下旬に発行予定、さらに今年は「瀬戸内国際芸術祭2013」開催と、瀬戸内方面はおおいに盛り上がりそうで、どんな展覧会になるか楽しみです。この企画展が成功すれば、他のミニプレス発行元へも広がるのではないかとワクワクしています。

さらに、5月中旬からの「鳥の写真展」の会期中の週末、行灯社(あんどんしゃ)という女性二人のフルートと小さなハープのユニットの演奏会も予定しています。

 

また、昨年、多くの方にご来店いただいた北海道ヒッコリーウィンドの安藤誠さんの「安藤塾」。今年もお願いするつもりでいます。

夏の古本市も開催します。もちろん、下鴨神社の夏の古本市にぶつけるつもりです。下鴨でこんなん買った!とご来店いただいたお客様と、また本の話をご一緒出来ればと思います。昨年以上に多くのお店に参加していただきたいので、ぜひエントリーください。

面白い企画あれば、お聞かせください。色んな人たちが交わり、店の空気が撹拌されて次の1年につながっていければいいな、と思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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定休日を利用して、岐阜へ行ってきました。

目的は、岐阜の古本屋「徒然舎」さんへ、この前の「女子の古本市」に参加して頂いたのでご挨拶を兼ねて。

岐阜駅から20分程歩いて、辿り着いた「徒然舎」さんは、思っていた通りの素敵なお店でした。

 

本屋さんの玄関では牛さんが出迎えてくれます。そういえば「徒然舎」さんのロゴは、読書している後ろ姿の牛でした。店内あちこちに牛の置物やらモビールがある、ある。牛の好きな人なんだ・・・。
靴を脱いで上がると、児童図書館に来た子どものように、本棚の前に座り込んで、次々と本を手に取ってしまいます。見れば、連れ合いはすでにかなり抱え込んでいる。もって帰れるのか?!

 

岐阜の本屋さん事情などお聞きしながら、緩やかな時間が流れました。その間にも常連さんらしきお客様が入って来られて、本の話に花が咲きます。

お腹が減ったので、「徒然舎」さんに教えてもらった近くの美殿町商店街のおそば屋さん「裕庵」へ。Aランチ900円はおかずと炊き込みご飯とサラダに、なめらかなおそばがついて大満足。隣のお客さんを横目で見ると何やらデザートがついてるみたい。Bランチにしてもよかったか・・・と思わなくもなかったのですが、ちゃんとご飯の後のおやつも聞いていました。

おそば屋さんの向かいのたいやき屋さん。カリカリの薄皮にちょうど良いくらいのあんこが入って、ムフフ。軽くて美味しい!

地元の方に聞くのがやはり一番ですね。レティシア書房でも、よくランチや晩ご飯の情報をお渡ししています。

 

風がきつかったので、岐阜城は断念して、それぞれ袋いっぱいの本を持って帰途につきましたが、特に観光しなくても、町をブラブラ歩くだけの、こういうちょこっとした旅が、好きです。

そうそう、徒然舎さんでもらった『岐阜てくてく』っていうフリーペーパー(地元商店の方々が作っている)も面白くて、もっと歩きたくなりましたが、次回に。(女房)

 

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 「女子の古本市」は、お出し下さった店主のセレクトのおかげで、楽しい市になっています。京都新聞に取り上げていただいたこともあり、初めて古本屋を覗いてくださるお客様もいて、初日は随分賑やかでした。(もうほぼ平常に戻りましたが)

暮し、ファッション、旅、手づくり、絵本などの女子ならでは、の本もたくさんあり、実際そのあたりは売れ線ですが、「これ、前から気になっていた小説やわ。」と手に取る年配の方など、ゆっくり選ばれているのを眺めるのは、本屋の留守番の楽しみです。

私も古本屋の店番をやってもうすぐ1年になります。

ここへきて、少しずつご近所の方もお越し頂くことが増えました。

先日も、けっこう近くに住んでいるという女性が、「高倉通りってあんまり通らないから、本屋さんができていて驚いたわ。」

そうなんです。ここら辺りは、碁盤の目状に縦横の通りが、同じ顔して並んでいて、初めて来られる方もよく「探したわ〜」と溜め息まじりに入って来られますし、当たり前の事ですが、用事がない新しい店には気付かないのが普通です。

で、件の女性とは映画の話ですっかり盛り上がり、「ここ居心地いいわ〜」と言って頂きました。そう感じてもらえたらホント嬉しい!!
街歩きの待ち合わせなどにぜひお使い下さい。

ところで、開店前から続けてまいりました「女房のブログ」を一旦閉じる事にいたしました。

今後は毎日更新している「店長日誌」に時々お邪魔虫で登場する予定です。

今後ともよろしくお願いします。

 

 

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「女子の古本市、って男子禁制ですか?」

とお尋ね頂いた方2名・・・・もちろん、そんなことありません。

 

昨年の夏に、一箱古本市をしたら面白い本が安価で集まり好評でした。(一番楽しんだのは、店主かも)そこで、2回目は、女性店主による一箱古本市を企画しました。

 

岐阜からは「徒然舍」さんが参加してくれました。この本屋さんにはぜひ一度お邪魔したいと思っていましたが、送られて来た箱を開けたらプ〜ンと良い本の予感がしました。

いつも元気を頂く「榊翠簾堂」さんは、好きな本にひとこと書いた帯をつけて出して下さいました。

児童書の専門店「メリーゴーランド」さん。大阪から女子力アップの可愛い雑貨を一緒に送って下さった「本は人生のおやつ」さん。三条京阪近くのギャラリ−&雑貨&本の店「nowaki」さん。昨年も参加頂いた「はなめがね本舗」さん。こちらの本は人気があります。

そして、ミニプレスを出している「sanpo magazin」さん。「本のある部屋」さん。「APIED」さん。「風の駅」さん。等持院で町家カフェをしている「ムーレック」さん。ここは、小さな児童書の図書室を持っています。さらに、レティシア店主の本屋時代の後輩「山椒堂」さんと「明楽堂」さん。「しろくま書房」さんも蔵書の中からたくさんの本を出していただきました。

 

店主の皆さんお忙しい中、ステキなセレクトありがとうございました。初日、まんべんなく動いております。

そして、早速ご来店のお客様、寒い中お運び頂きありがとうございます。

 

2月10日まで開催しております。いい本探しにぜひお出かけ下さいませ。

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雑誌「ヒューン/HUGE」2月号は「GO! BOOK SYORE」というタイトル通り、本屋さんの特集です。本屋さんの特集は東京がメインですが、ちょっといい記事を見つけました。

幅充考さんの「小さな本屋の逆襲」というご自分の小さな時の読書体験と、これからの小さな本屋はどうあるべきかを書いた文章です。小遣いは少ししかもらえなかったのに、本は無制限に買ってよかったという小学校時代、どうしても欲しかった「あしたのジョー」シリーズ全巻買ってしまい、母親に何を買ったのかと問われた時の彼女の言葉が素敵です。

「まぁ、『あしたのジョー』なら仕方ないわね」

そして、筆者はこう考えます。「僕の知る限り、母が最も寛容だった人生の瞬間である」と。こういう素敵な本をめぐる環境に育った彼は、本と人が出会う場所作りをするブックディレクターとして活躍することになります。この記事の最後に小さな本屋についてこう書いておられます。

「これからの小さな本屋は、責任の所在をはっきりさせなくてはならないのだろう。すべての本を選択することができないなら、選んだ何冊かの本に対して自分が矢面に立つ覚悟とでも言おうか。残念ながら、すべての人が『面白かった』と言ってくれる本は、僕の今までの経験上、多分存在しない(もしそんな1冊があれば、それは逆に危険な本とも言えるだろう)。だが、選んだ以上は、その1冊を真摯に、丁寧に差し出そうではないか。結果「面白くなかった」と言われたら、「ごめんなさい」と笑顔で謝って、また次の本を差し出すということは、思いのほか愉しく幸せな仕事なのだから」

あるべき姿を見事に言い切った文章です。今日から、「女子の古本市」です。いい本を探してください。

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本年もよろしくお願いします。

ギャラリーの個展は、次週1/8(火)スタートのひらやまなみさんの「木版画展 空と樹」から開始です。通常2週間単位の展示ですが、今回は1週間限りですので、よろしくお願いします。そして、16日からは荒木敏子さんの「FELTED WORKS」(27日まで)が始まります。29日からは女性店主十数名参加の「女子の古本市」を2月10日まで行います。参加店は

徒然舎(岐阜)/メリーゴーランド京都/花めがね本舗/風の駅/明楽/榊すいれん/本は人生のおやつです(大阪)/APIED/ムーレック/のわき/本のある部屋(大阪)/SANPO MAGAZINE(大阪)/山椒文庫+more

古書店店主、カフェオーナー、ミニプレス代表、個人参加等バラバラですが、華やかな古書市になりそうです。

なお、ギャラリーは、6月後半、7月、9月、11月中旬にはまだ空きがございます。一度、個展をやってみたいとお思いの方は、お問い合わせください。

昨年から始めた「はちはちinfinity cafe」のパン即売会は今年もやります、第一回は18日(金)午後4時からです。2月以降は、第一、第三金曜日に定期的におこなう予定です。

昨日、ドタバタと女房と二人でやっていた店内模様替えも、開店時間までには終了しました。ミニプレスコーナーがぐんと広がりました。しかし、まだスペースに余裕があると思っていたこのコーナーもはや満杯です。う〜ん、一年でこんなに増えたんですね。もちろん、お客様も増えました。

正月3日。大阪天神橋の古書市に行きました。いつもはフツーの人通りなのに、さすがお正月。天神さん帰りの初詣客で大賑わいでした。一冊の本を見つけました。「晩年の父 犀星」(昭和38年講談社)。著者は室生朝子さん。室生犀星のお嬢様です。日々弱って行く父親を見つめたエッセイです。文章が美しい、といっても華美な言葉があるわけではありません。昭和30年代の日本語の落ち着いた佇まいとでも言うのでしょうか。小津安二郎の映画を観ている時のような、静謐な気分になります。帰りの電車で半分も読んでしましました。こういう本を、集めたいものです。

 

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3月に開店して7ヶ月。

本屋の片方の壁面をギャラリーにしたところ、おかげさまで写真、アクリル画、水彩画、硝子など色々な作品展をさせていただくことができました。

この前の「ペーパークイリング」等、初めて知ったジャンルもありましたし、レコード展示は本屋の空間だからこそ実現したものでした。

幸い交通の便がよいところで(地下鉄烏丸御池下車、徒歩約7分)、それに2週間という期間は少し余裕があり、午後8時まで開けているのでお仕事帰りに立ち寄っていただけるようです。

 

今回初めて陶器を並べてもらいました。木のカウンターがそれに似合うだろうか、本屋の店でなじむのだろうかなど心配しましたが、高山氏のおかげであたたかな雰囲気の作陶展になりました。いつも夏に展覧会をする事が多いらしいのですが、秋の個展用に、土鍋やむっくりした感じの酒器、茶碗も新しく作ってもらえて、そして壁には秋の草花がきれいに入りました。

これまでも、一つ一つの作品展が勉強でしたが、また新しい展示ができてよかったです。

お世話になった作家の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。(女房)

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これ、青幻舎の新刊「松丸本舗主義」の帯の文句です。著者は松岡正剛。全ページ500項。松岡が挑んだ新しい書店の興亡が、スリリングです。

丸善書店グループ全店を仕切る関西人ダケヤマさんが「松丸書店という名前どうでっか」と切り出し、松岡氏が「それなら書店じゃなく、本舗でいきたい」と答えたところから、すべてが始まります。2009年、丸の内の丸善書店の中に、65坪程の「松丸本舗」を作るプロジェクトがスタートします。松岡氏サイドの条件はたった一つ。「三年間は好きにやらせてほしい」。全国有数の巨大書店チェーンならでこそ可能な企画ですが、売り上げトップの本丸的存在の店舗に、ショップ・イン・ショップを作って、オーナーサイドは一切口を出さないなんて、そう簡単に出来る事ではありません。しかも、松岡氏独自の編集工学という新しい思想の元で、スタートするとなれば、なおさらです。

棚作りの話は、とても刺激的です。文庫、文藝、生活という、よくある書店の棚作りなんて全く無視して、文脈を持った棚作りに着手する。これは、私も新刊書店員時代に挑戦しましたが、一言で言えば、読書欲を掻立てる棚ですね。一冊、一冊を関連づけ、次からつぎへと手に取らせて行く棚と言えばいいんでしょうか。しかし、これはかなり難しい。やり過ぎると独りよがりになるし、ある程度、読者より前を進まなければ飽きられるということを、日々行うのは大変です。自分の企画を自慢せずに、冷静に淡々と進めていかなければなりません。

松丸本舗構成案の中にこんな文章があります。

松丸本舗が来店者に与えるイメージとテイストは「深い、凄い、柔らかい、変」である。

これは、レティシア書房がやりたいことでもあります。我が店は、一応古書メインですが、貴重本やら初版本の在庫に重きを置いてません。また、古書に拘るつもりもありません。ミニプレスも、新刊本も、CDも扱って一つの宇宙を作ってゆく店です。少し幸せな気分になってお帰りいただくのが仕事です。そのためのギャラリーであり、本です。特に「柔らかい」店でありたいと思います。

話を戻します。このとんでもない企画で出発した松丸本舗が、多くの人の情熱を巻き込み、開花し、そして散って行くまでを店の写真を多様しながら、本と読者はどうあるべきか、という問いに挑戦して行く様は、もう大長編の小説並みです。(私もその途中でワクワクです)

地元京都の青幻舎は、美術、アート系に強い、私の好きな出版社です。そこがあえて出版した意欲を高く評価します。この内容で1890円は丸っぽお買い得です!本というものを溺愛する諸氏には必須の一冊です。

年末まで、正面棚でどかんと販売します。買いに来て下さい。

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100円のミニプレス「本と本屋とわたしの話」の第三号入荷しました。

大阪にお住まいの女性四人が記事を書いて、編集されている小さなミニプレスです。中身は、タイトル通りの本についての、本屋についての思いのままを綴ったものです。

「読み終わったあとに何か種のようなものが残るのが、よい本です」

という書き出しではじまる「ソング・フォー・マイ・ファーザー」。お父様が買ってくれた小川未明の童話集で語られている北国の風物が筆者の心に種をまき、憧憬を膨らませてゆく。そして、その憧れは須賀敦子の「ミラノ霧の風景」や、堀江敏幸の「河岸忘日抄」と繋がる幸せな読書につながってゆく。

「本棚にまっすぐ立っている本」

とタイトルだけで、本好きにはたまらないお話です。庄野英二の「ロッテルダムの灯」をもう一度読んでみたくなりました。

「いちばん敷居の低い店ー古書店街の草」

これは、入りやすい古書店、入りにくい古書店についてのお話です。銀閣寺の古書店善行堂さんの格子戸が、「さあ、おはいり」と言われている気がするというのは同感です。後半では武庫川の古書店「街の草」のことを愛情たっぷりに書かれています。

最後はお好きな詩の一部を抜粋された「とっておきのフレーズ」

「ふる里は/山嶽のかなた/雪にみちて/はてしなく離れていた」

と北園克衛の詩がさりげなく引用されています。

執筆者みなさん、全くの素人さんなのに、本を読む幸せを噛み締めていることをきちんと伝えてもらえて、微笑んでしまう一冊です。100円で100円以上の価値ありというのは、間違いではありません。

1号、2号も再入荷しました。すぐに完売しますので、お早めにお越し下さい。

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