絵本作家の村上浩子さんが主宰する「えほん作家養成教室」の展覧会が始まりました。

この教室の展覧会は、昨年に続き2回目になりますが、前回同様、いえそれ以上の力作が揃いました。教室では6ヶ月かかって手づくりの絵本を1冊作ります。その原画と、世界に1冊の絵本を並べてあります。今回は、初参加2名を含む9人の方の絵本が出展されています。

大きなお魚の大きな愛に包まれて、皆楽しそうに暮らす「おーととハウス」(作・たじま しょう)の世界、お子さんたちの様子をヒントに、はぐれた友だちを探す「あえたね あえたよ」(作・いけなが けい)の楽しい話、いずれも初めての絵本ですが、苦労しながらやっと作り上げた達成感に満ちています。

ふんわりした水彩画が、優しいストーリーと溶け合う「なかよしおたすけぐみ」(作・かなたに なな)。美しく歳を重ねた先輩女性の笑顔を描いた「顔施のひと」(作・たに ゆかり)、自作の万華鏡から覗いた世界を描くユニークな「まんげきょうえほん・なにかな(作・かわばた ひでと)。「あ、めいちゃんだ」(作・かとう てるこ)は、2歳のめいちゃんが、大きな物はママ、小さな物はめいちゃんと思っている子どもの目線がかわいく、「だいこんのじんせい」(作・ふじむら まりこ)は、のびやかな絵とペーソスのある語り口が魅力的。超元気なおじいちゃんと孫が、クッキーの争奪戦を繰り広げる「クッキー」(作・かわい みゆき)は、センスのあるスピーディーな展開が楽しい。

どの絵本も、発想がとても面白く、描き方もそれぞれとても個性的で、上手下手というような基準では計れない、宝物のような絵本です。手に取って一人一人の大切な世界に触れてみてください。

こんなに個性的な生徒さんたちそれぞれの良さを引き出して、本に仕上げていく先生のご苦労も多いと思いますが、この中から絵本コンクールに入賞されたり、電子書籍絵本として出版されたりと、作家さんが育っています。えほん教室、目が離せませんね。先生である村上浩子さんの人気キャラクター「メルシーにゃん」の原画、すてきな絵本も一緒に並んでいます。こちらもご覧下さい。(女房)

 

えほん作家養成教室・京都第4期「えほん展」は、6月19日(火)〜7月1日(日)

  12時〜20時(最終日17時まで)月曜定休日

 

 

 

 

絵本作家の村上浩子さんは、2015年1月にレティシア書房で、「新作絵本の原画と雑貨デザイン展」をして頂きました。独自のキャラクター「メルシーにゃん」はパリの二人展をはじめ、イタリア、イギリス、フロリダのディズニーランドなどで発表されています。自作の絵本を精力的に作り続けている一方、絵本作りの教室を主宰されて20年以上になります。

前回の個展の際には、いくつもの教室を抱えて大忙しの最中だったようですが、ここ2年の間にお仕事を整理されて「えほん作家養成教室」に力を注がれています。今回、その教室の修了生5人のデビュー展になりました。

教室は6ヶ月で1冊作り上げます。絵本を作るって、スゴく楽しそうですが、何も描かれていない真白の紙に、お話を立ち上げていくのは、口で言うほど簡単なことではないでしょう。生徒さんの中には、デザインの仕事をしていても、筆を使って絵を描くのは何十年ぶり、と言う方もおられました。絵は苦手だけれど何か表現してみたいという方や、描くのはやめて造形物を手づくりの万華鏡で、写真を撮って一冊に仕上げられた方など、個性的な原画と、手づくり絵本が並んでいます。本という形になった自分の絵を手にする喜びは、もの凄く大きいと思います。教室では、次期受講生を募集されています。

マリリン・モンローが好きで、そこからイメージした卵が主人公というユニークな『みみみちゃん』(写真右上・たにゆかりさん)、上手い絵と美しいレイアウトの『すてきなブラウス』(写真左上・かなたにななさん)、達者な筆使いで躍動的な絵と本音のお話が面白い『ロボかいじゅう』(写真左中・かわいみゆきさん)、可愛いアリの生活を丹念に描く『ありさん』(写真左下・ふじむらまりこさん)、万華鏡の面白い世界『まんげきょうえほん なにかな』(写真右中・かわばたひでとさん)など、どれも世界でたった一冊の宝物のような絵本です。村上浩子さんの絵本原画(写真右下)、手づくりグッズも生徒さんの作品とともに展示しております。(女房)

 

村上浩子のえほん作家養成教室京都2期修了生の『えほん展』は7月2日(日)まで

 最終日は17時半まで。月曜日定休

 

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