人気作家酒井駒子の傑作絵本が、こんな価格で出品されています。「くまとやまねこ」(500円/出品・星月夜)、と「きつねのかみさま」(400円/出品・星月夜)です。「きつねのかみさま」は、公園に置き忘れた縄跳びを取りに行った二人の少女がみたもの、それは縄跳びで遊ぶきつねたち。彼らの輪の中にはいって一緒に遊ぶ少女。その躍動感、楽しさが魅力です。

2005年文春新書から出た「随筆 本が崩れる」で、本好きにはファンが多い草森伸一。彼の「随筆『散歩で散歩』コンパクトカメラの新冒険」(献呈著名入1400円/出品・徒然舎)は、「私の散歩癖は、今にはじまったことではない。子供のころから、ずっと続いている。」という書き出しから分かるように、散歩エッセイ集です。散歩の時は、必ずコンパクトカメラを持ち、好奇心の向くままシャッターをきった写真が添えられています。家が崩壊するほどの本を持っている著者だけに、随所に飛び出す文学談義が面白く読めます。

あとがきで小沢昭一が「この本は、散歩について、まったく散歩するように書いてあります。著者自らは『饒舌体』などとおっしゃってますが、私は『散歩体』と申上げたい。」と書かれています。なお、装画は長新太、装丁は矢吹伸彦という豪華メンバーです。

先日、訃報が伝えられた橋本治の本が2冊出ています。一冊は「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」(1000円/出品・雨の実)、「浄瑠璃を読もう」(1200円/出品・半月舎)です。後者は雑誌「考える人」に連載していた当時から読んでいましたが、橋本の知識量、解説力に脱帽した記憶があります。浄瑠璃の本だからと言って、こ難しいものではなく、ウフフと笑える箇所もあります。