たがわゆきおさんのスケッチ展は、2015年6月、ご自身も大好きなイタリアの風景に続き、2回目。「旅する。たがわゆきお展・ふたたび」と題して、今回は、南フランスの旅です。

たがわさんは、学生時代に油絵を描いていましたが、退職後は日課のように水彩画を楽しんでいます。3年で1000枚、これってすごいことです。日々精進というような硬い感じは微塵もなく、軽やかで、何より自分が楽しい時間を過ごしていることが伝わってきて、見る方もなんだかゆったりした気分になります。その時々の想いを、自分の中に留めておく為だけに描くという、無欲で素直な印象が、気持ちをほぐしてくれるのかもしれません。

楽しい時間を持って、機嫌良く歳をとっていきたい、と近頃しみじみ思います。できるなら、何か作る喜びがあればなおいい、と思います。絵を描いてみようかな、とふとそんな気にさせるやさしいスケッチの数々。とは言え、ここに掲げられた絵のうしろには、1000枚のスケッチがあるのです。初めて外で描いた時、枠をきめるのが難しく、どこまでも広がる景色を前にすくんだことを思い出します。きっと何枚も描いていくうち習得した技術が、さらに絵を描く喜びを大きくしていくのですね。

旅の空気をまといながら、その場でだいたい20〜30分かけて、描き綴ったスケッチ18枚を選んで並べて頂きました。京都の蒸し暑い夏をひととき忘れてしまうような、爽やかな風が本屋に流れてきたようです。(女房)

『旅する。たがわゆきお展・ふたたび』は8月6日まで 

12時〜20時(最終日は18時まで)月曜定休 

 

 

 

柔らかい画調で、ヨーロッパ各地の風景を描いた「旅する。たがわゆきお展」が今日から始まりました。たがわさんが見たヨーロッパの街並みを中心にした作品が、15点ほど並びました。

たがわさんは、ご夫妻で、大好きなイタリアを度々旅されています。時間に正確な日本の旅とは違い、イタリアのリズムははじめは馴染まなかったということでしたが、そんな旅の時間の隙間に、たくさんのスケッチを楽しみました。昨年春からは、一日一枚の水彩画を描くようになり、365枚手元にたまったところで、並べてみようかと、初めての個展になりました。毎日描くということは、楽しみとはいえ、なかなか続けるのが難しいと思いますが、そこから自分だけの表現とか線とかが生まれてくるのでしょう。どこまでも柔らかい色合いや優しい雰囲気は、お人柄だとお見受けしました。

ヨーロッパ映画を観ていると、たがわさんの描く噴水がよく登場してきます。今回は夏の展覧会らしく、噴水や、ゆったりした川辺、古い橋など、涼しげな風景画が並びました。透明感のある空の青さ、静かな水面、楽しかった旅の思い出が満ちています。

梅雨の鬱陶しい時節ですが、書房の壁にぴったりのサイズで並んだ、軽やかな絵をまたご覧下さいませ。

★ 「旅する。たがわゆきお展」は6月21日まで 

12時〜20時(最終日は18時まで)  15日(月)は定休日

 

 

銅版画、木版画、ポストカード、クレパス画等、朱女さんワールド満開の個展が本日より開催です。

早速、お気に入りの作品を見つけました。

先ずは、この灯台を描いたクレパス画。寂寥感溢れる闇の中、霧の向うにかすかに見える灯台のシルエット。灯台守は、古い机の前に座って、長年使い慣れたコップで、温かいココアでも飲みながら、世界の涯に連れて行ってくれる小説でも読んでいるか、或は、静かに暗い海をじっと眺めているのかと、思いを巡らせてしまいます。

入り口付近に飾ってある水彩画も、文句なく気持ちよくさせる作品です。沙漠の中の道を、お城みたいな建物に向かって歩く、三匹の象さん家族。「幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね」なんて歌いながら、えっちらおっちら行進しています。その楽しそうなこと。

それに、クレパス画で、木馬を描いた作品。これ、馬の後ろをすぅ〜と流れる風が素敵です。この木馬はどんな子どもを遊ばせていたんだろうなぁ〜。その人が大きくなって、木馬と対面して、いやぁ〜お久しぶりと語っているようなお話ができそうな世界です。ちょっとセンチメンタルな風が吹き抜けるような気分です。小さなサイズの作品が多いのですが、どれもお話が紡げる様な絵や版画で、本屋のギャラリーにぴったり。

そして、圧倒的にポストカードの種類が多い。どれも楽しくてカードを選ぶだけでウキウキしてきます。春爛漫、可愛くて、ちょっと妖艶で、楽しいアートを探してみてください。

 

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