店内のギャラリー展示がしばらくのあいだ中止になっているので、この場所を使って単行本100円、200円、300円バーゲンコーナーを作りました。

★100円コーナー

京都に育ち、府立大学で長年教鞭をとり、エッセイストとして多くの本を出し、平和憲法への思いを言及してきた寿岳 章子「過ぎたれど去らぬ日々」(大月書店)は、サブタイトルに「わが少女期の日記妙」とついているように、1936年から1941年までの女学校時代の日記です。「一人の女学生がひそかに平和憲法的な世界を恋していた客観的事実も知って欲しいと思った。その祈りにも似た思いが、どんな時代に育っていったかも提起したかった。」と書かれているように、多感な少女時代に暗い影を落とした戦争と、当時の京都の情景が描かれています。

写真家森山大道が2003年から05年にかけて大学等で行った講義と聴講生との対話を収録したのが「昼の学校 夜の学校」(平凡社)です。新宿の場末をひたすら歩き回り、そこに暮らす人々や、生活の場を撮り続けてきました。ザラッとした白黒の画面が強烈な印象を残す写真家です。「量のない質はない、ただもうそれだけです」という彼の言葉。写真だけでなく、文章も、絵画も、音楽も量をこなさなければ高い質はないと思います。この写真家が、藤圭子・宇多田ヒカル母娘を撮影していたことを初めて知りました。

こんなところに本屋があったんだと驚かされたのが、井原万見子著「すごい本屋」(朝日新聞出版)です。場所は、和歌山県日高郡日高川町。山奥にある本屋さんで、周りにお店がないので、味噌や洗剤まで販売しています。20坪の店の名前は「イハラ・ハートショップ」で、著者が店主です。この本屋さんのすごいところは、地元の子供達に絵本の良さを知ってもらおうと、様々なイベントを開催。今森光彦や、宮西達也といった大物が来店してトークショーをしています。その熱意が素敵です。ライターの永江朗さんも取材に訪れていました。この本が出たのが2008年。今も頑張っておられます。(現在はコロナ感染防止のため休業中)

70年代、人文系の本を前面に押し出し、新しい書店の姿を作り上げた池袋リブロの店長田口久美子著「書店風雲録」(本の雑誌社)。私も、新刊書店員時代貪るように読みました。

最後にご紹介するのは木村英昭著「検証福島原発事故 官邸の100時間」(岩波書店)です。あの大事故の時、政権中枢で何が起き、どう対処しようとしていたのか。膨大な取材を元に、当事者全員実名で登場し、その一刻一刻をドキュメントしています。まるでパニック小説を読んでいるような緊張感溢れる描写が続きます。こんな現状だからこそ、非常事態下の国家を考える一冊としてお読みください。

その他数十冊を100円コーナーに出しています。補充はしませんので、お早めに。明日は200円コーナーを紹介します。

お知らせ 

コロナウィルス感染拡大の緊急事態下、営業日・時間を下記のようにさせていただきます。

営業日:毎週 火曜日、木曜日、土曜日 営業時間:13時〜17時

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