大嫌い!と言う人がいるかと思えば、毎日食べているという人もいる「納豆」。そんな納豆のことだけの”雑誌”が登場しました。京都の出版社「さりげなく」が発行した「納豆マガジン」(2200円)です。「納豆への認識をこの納豆マガジンで変えていきたい」と、雑誌編集長の村上竜一さんは「納豆への思い」で宣言されています。

全国で販売されている納豆を写真入りで紹介。京都からは、藤原食品の「鴨川納豆」がピックアップされていて解説はこうです。

「大正12年創業の『藤原食品』の中でも定番で人気を集めるこちら。京都ならではのネーミング。昔から変わらない洗練されたカラーリングもポイント。大豆には滋賀県産の大粒を使用している。粘りや糸引きの強さ。大豆の甘みに惚れ惚れする。」と詳細です。実はこの納豆を頂いた事があり、しみじみ美味しかった!!と女房が言ってました。(私は忘れてました・・・)

もちろん商品の紹介に止まらず、納豆を作っている現場のルポ、販売店への取材、商品のパッケージデザイン、果ては納豆漫画に、納豆小説と、もう考えられる限りの納豆づくし。先に紹介した京都の藤原食品とアパレルブランドが組んだ「京納豆」T-シャツを着た人たちのファッションフォトまで入っています。

雑誌で2200円か、高いなぁ〜と当初は思っていたのですが、ゆっくりとですが販売上昇。さらにインスタからも注文が入ってきました。

もう一点は「彰往テレスコープVOL.02机上のユートピア」(1650円)です。これ、歴史中心のミニプレスという珍しい一冊なのですが、内容はあっと驚くほどの情熱の賜物なのです。ページを開くと、「端原市観光案内図」が飛び込んできます。どこにあるのかと、駅名を調べてみたのですが解りません。さらにページをめくっていくと、歴史的名勝、旧跡の紹介、駅周辺の観光案内など情報は盛りだくさんです。が、実はこれ全て空想上の町なのです。表紙にこうあります。

「西暦2060年、ながらく本居宣長が19歳の創作したと思われていた都市『端原』の観光ガイドが発見されたー。謎に包まれた江戸時代の空想地図を、架空の観光ガイドを用いて解き明かす実験的展示。」

2060年?つまり、本居宣長が創作した都市を、よってたかったリアルに組み上げた産物がこれです。う〜ん、参加メンバーの情熱には頭が下がります。端原市の交通系図まで載っているんですからね。パッと見ただけではこれが実在しないなんて解りません。

「納豆マガジン」と言い「机上のユートピア」と言い、どちらも入れ込み方が半端ではなく、ここまで本で遊べるのだ!と感心しました。普通に流通している雑誌には絶対に真似できない、ミニプレスならではの魂のこもった本です。どちらも次号を期待!