店内にある雑誌の山(それ程ではないですが)を掘っていると、ほ〜こんな特集が読めるのかと、ちょっと驚かされるものがあります。

児童文学の雑誌「飛ぶ教室」2014年冬号は「手紙」を特集。ねじめ正一の長編詩「てがみヒコーキ」から始まる、色んな作家が描く手紙に秘められた物語。村井しいこの「くま、ときどきゆうびんはいたつ」なんて楽しい児童文学や、今江祥智「手紙日和」(絵は宇野逢亜喜良です)や、まはら三桃「錦町商店街からのご案内」のような青少年向けの小説でありながら、清々しい気分にさせてくれる優れた短篇まで網羅されています。手紙って、なぜかホットさせてくれます。お値段は300円。

海外文学の翻訳家として人気の柴田元幸責任編集の「MONKEY」2014年春号は「猿の一ダース」と題して、一番読みたい作家11名が並んでいます。村上春樹「シェラザード」(装飾はクラフト・エヴィング商會)、川上未映子「彼女と彼女の記憶について」(装飾は森岡書店店主、森岡督行)等ズラリ並びます。どれも、装飾が素敵で、このコラボは雑誌でしか出来ないでしょう。細部にまで目の行き届いた文芸雑誌です。表紙も良くて700円です。

このいかにもかちっとした文芸雑誌の対極にあるのが、「旬がまるごと」11月号です。特集は「じゃがいも」。美味しそうなじゃがいもがど〜んと写っている表紙を開けると、表題通りぜんぶじゃがいも。日本初のポテチをつくった人の話とか、3分ぐらいでつくる最高のポテサラとかバラエティーに富んだ内容で楽しませてくれます。こちらは200円です。

もう一冊お薦めは、「Sewitch」89年8月号、特集は「小林薫」。これは、貴重ですね。沖縄を舞台にした映画「ウンタマギルー」出演中の小林薫を追いかけたノンフィクション。一緒に掲載されている彼のポートレイトも素敵です。この映画に関連して、店でも人気の大竹昭子が「幕間のドラマ」というタイトルで、この不思議な映画を作らしめた沖縄の「島の波動力」をレポートしています。こちらは300円です。

こんな具合に、雑誌も探しだすと中々面白いものです。

 

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