昨年7月の『震災で消えた小さな命展』に続いて「災害で消えた小さな命展」を開催いたします。絵本作家・劇作家の、うささんの呼びかけで、画家・イラストレーターが無償で描いた動物たちの絵(複製画)の展示です。

2011年東日本大震災では多くの人々が亡くなりました。ボランティアで現地に入ったうささんは、そこで、想像を絶するくらい多くの動物達が命を落としたことを知ります。そして飼い主さんから話を聞き取って、多くの画家たちが協力し、依頼を受けた動物達の絵を描きました。これらの絵は各地を巡回して最終的に飼主さんの手元に渡されるのですが、複製画を作り、今も全国各地で展覧会を実施して、声なき命をどうしたら救えるのかを訴えています。

2016年には熊本でも大きな地震が起きました。今回は熊本の地震で被災したペットの絵も何点か飾られています。東北の地震から何年経っても、飼っている動物と同行出来る避難場所が確保されることは少ないのが現状です。飼主の中には、動物の命を救えなかったことで、今も心に大きな傷を負っている人達がいます。ペットと一緒に避難出来ないから、避難所には行かずに彼らの傍で暮らし続けた飼主もいます。家族の一員である動物の命を救うことは、人を救うことにもなるということを、ぜひ知って頂きたいと思います。

「3匹は親子でいつも一緒に留守番してました。震災時車で助けたのですが、津波で、3匹亡くなりました。ハーブとテールは車の中で見つけましたが、ココは見つかりませんでした。亡くなった時3匹バラバラになってしまったので一緒に描いてもらえるとありがたいです。」(石巻市ハーブ・テール・ココちゃん ・写真右)という、飼主さんの依頼の手紙が添えられている絵もあります。一人一人、一匹一匹、のエピソードがそれぞれ書かれていますので、ゆっくりご覧いただければと思います。

東日本大震災で、流されて亡くなったおかあさんと犬の絵本「ぼくは海になった」(1400円/作・絵 うさ)を、期間中販売しておりますので、手に取ってみてください。ポストカード(150円)・クリアファイル(300円)なども販売しています。この展覧会は、すべて各地のボランティアで進められていますので、売上げは「命展」の運営資金に使われるということです。つい先月には、大阪で大きな地震がありました。犬猫を飼っている身としては、災害時の避難をどうするかは他人事ではありません。この展覧会が、人と動物の命を考えるきっかけになれば幸いです。(女房)

 

★「災害で消えた小さな命展(複製画展)」は、 7月4日(水)〜15日(日)12時〜20時(最終日は18時まで)月曜 定休日

 

7月10日(火)〜12日(木)、京都府民ホールアルティ(上京区烏丸とおり一条下がる)にて

うささんが代表をつとめる劇団Sol.星の花による「Voice in the Wind その声がきこえますか」が上演されます。お問い合わせは劇団Sol.星の花京都公演実行委員会まで。

 

 

岩手県沿岸部真ん中にある大槌町は、震災で住民15000人の約1割を失い、市街地が壊滅しました。

そんな大槌町の女性たちが集まり、手を動かす事で自らの心を癒しす試みの一つが「刺し子」の布巾の制作です。きっと被災地各地で、たくさんのグループが、それぞれに制作されているものがあると思います。この度、ご縁があって「We Loveさんりく」主催の『三陸・海の町大槌町「テドガイイ」女性たちの刺し子』展をレティシア書房で開いて頂けることになりました。テドガイイとは、器用な、という意味だそうです。

このグループは、刺し子初心者の人が多く、決してアート作品というものではありません。けれど、それらは見ている者をほっこりと温かな気持ちにさせてくれるのです。どこかしら懐かしく素朴な味わいがあり、針仕事をしながら、おばちゃんたちが地元のことばでおしゃべりする声が聞こえてきそうです。大槌町は井上ひさしの「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった蓬萊島があります。刺し子の布巾も、その波をチャプチャプ乗り越えるひょうたん島や、大槌川を遡上する鮭をデザインしたものが見られます。故郷の自然を思い起こしながら、一針一針作った布巾。遠く離れた京都で、たくさんの方々に見て頂ければ、きっと作り手を元気づける力になると思います。ぜひお運び下さい。

また、一緒に展示している大槌町の写真は、震災前の桜の季節に撮った同じ場所からの写真が、津波の惨い爪痕を伝えます。と、同時にまだ荒れたままの風景の中、祭りの行列が行く写真は、人間の底力を感じます。(女房)

★「テドガイイ 女性たちの刺し子作品展」は3月16日(日)まで

★刺し子の布巾は1枚600円で販売しています。

 

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