タモリがホストを務めるNHKの人気番組「ブラタモリ」、4月30日と5月7日は京都です。

ぶらりブラブラ京都を彷徨うタモリのお相手が「京都高低差崖会崖長」梅原秀行さんです。その彼が「高低差に隠された古都の秘密」を書いた「京都の凸凹を歩く」(青幻舎1728円)が入荷しました。

「ブラタモリ」は、そんじょそこらの凡庸な町歩きものとは違います。地図マニア、高低差マニア?のタモリのオタク精神が如何なく発揮されたユニークな番組で、以前、京都では「御土居」が紹介されていました。とにかく地形の起伏から、町の歴史を見直していきます。とても楽しそうなタモリの表情が素敵です。番組放映前に読んで、ぶらりと歩かれることをお薦めします。

さて、この本を出版したアート系出版舎「青幻舎」のブックフェアが本日より始まりました。

京都関連本も何点か登場していますが、パン屋さんの写真を撮り続けている写真家の田村泰雅さんの「京都のてづくり市」(1620円)は、人気の16の市を紹介した一冊で、市に出展されている個性的なお店がズラリと紹介されています。でも、京都って市の多い土地なんですね。

青幻舎といえば、昨年大ヒットした「SAPEURS/サプール」(2484円)が印象的ですが、この本の著者、ダニエーレ・タマーニの最新作、「FASHION TRIBES」(3456円)も、今回の目玉として入荷しました。「サプール」ではコンゴの若者達のド派手で、エレガントでクールなスタイルが紹介されていましたが、今回は、南アフリカ、セネガル、キューバ、ボリビア、コンゴ、ミャンマー、ボツワナとあまり取り上げられない地域の若者たちの、過激で、センス溢れるファッションと生き方をお楽しみください。

「サプール」の帯のこう書かれています。

「武器を捨て、エレガントに生きる。」と。いい言葉ですね。

 

青幻舎アートブックフェアは5月8日(日)まで

レティシア書房にて

 

 

「2008年11月3日 昼間の高速バスに乗り、京都駅に着いたときは20時を少し過ぎていた」という日記で始まります。消費者金融に多額の借金を残し、自己破産寸前の父を、なんとか社会復帰させようと努力する息子の記録した日記は、2009年8月まで続きます。

だが、ある日、父がフッと姿を消してしまいます。そして、またフッと戻ってきます。その繰り返しの日々。

そんな父親の姿を、写真家である息子が撮影し始めます。

写真家はこう思っています。

「ある日突然いなくなり、しばらくのあいだ姿が見えなくなる。そのような『蒸発』を繰り返すことで、私の父は何もない人間になること。それはおそらく父自身が望んだことだ。何もない人間になれば、自分のことについても、自分のことを考えてくれる他人についても、考える必要がなくなるのだから。」

「何もない人間」って何?を知る為に、写真家は膨大な写真を撮っていきます。一体、父の人生って何だったのか、父の心はどこにいったのか、その闇の奥へと向かった試行錯誤。それを一冊の本にしたのが、金川晋吾の処女写真集「father」(青幻舎2916円)です。

圧巻は最後に収録されている、父自身が撮影した自分の顔の数多くの写真です。自画像と言っていいのでしょうね。多くのことを語っていそうで、実はすべて消去してしまったかのような表情です。

この顔から、何を読み取れるのかは、人それぞれ、その人の人生観で変わると思います。しかし、そもそも外側から判るものがどれほどあるのか。

「やっぱり生きていくのが、面倒くさい」

これは、その父が書き残したメモ書きです。

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先月、京都市内各所で行われていた「KYOTOGRAOHIE京都国際写真祭2015」で観た「コンゴの紳士たち『サブール』の美学」のことは、ブログでご紹介しました。その写真集「SAPEURS」(青幻舎2484円)が発売されました

SAPEURS(サプール)はコンゴ共和国首都のバコンゴ地区に暮らし、フツーに平日は働き、週末になるとグレードの高いブランドのスーツに身を包んで街を闊歩する人達の事です。

なんだ、金持ちの黒人の写真集か?と早とちりしてはいけません。彼等は、その僅かな収入を高級ブランドの服につぎ込んでいるのです。そして、街の人達は彼等に憧れ、尊敬しているのです。正式名称「おしゃれでエレガントな紳士協会」。通称「サップSAPE」

この本の魅力、それは元気をくれることです。シャキッとせんかい、カッコ良くやろうぜ、相棒!と背中を押してくれる気合いが一杯です。

黒い肌には、どんな奇抜なコーディネートも決まります。真っ赤の帽子に、ピンクのスーツ、赤のネクタイに赤の靴履いて、葉巻加えるなんて、普通は見ていられませんね。

でも、サプールの連中がやると、これ以上ないくらい、カッコいいのです。

おそらく、彼等は生活の他の部分を捨ててでも、洗練されたファッションを身に纏うことに生きるすべてをかけている。金持ちが、冨に任せて服を買いあさっているのではありません。自分を表現することこそすべて。これぞファッションの真の精神かもわかりません。毎朝、この写真集を捲りながら元気をもらいましょう!

元気といえば、今週末京都で、ジンバブエの子供たちによる「ジャナグルコンサート」が行なわれます。「ジャナグル」とは、ジンバブエ語で「明るい月」です。大らかでくったくのない子どもたちから沢山の元気を貰ってください。前売りチケットあります。

6月13日「アース&ハーモニーコンサート・イン・京都

         呉竹文化センター 13時会場

1日から5日で、夏のお休みを頂きました。旅行に行くでもなく、いつもと同じように早起き、犬の散歩の毎日でしたが、なかなか伺う事ができなかった個性的な書店にお邪魔してきました。そのお店については、また後日紹介いたします。

さて本日より、青幻舎、パイ・インターナショナル、LIXILの三社のご協力を得て、古書店で開催する新刊アート・ブックフェアを開催します。それぞれの個性がよく出た書籍を送っていただきました。

青幻舎からは、「井浦新の日曜美術館」(1728円)。これは、毎週日曜の午前10時から、NHKで放送されている「日曜美術館」で紹介された作家について、また自分自身の美意識について書いたものです。私もこの番組は毎週欠かさず観ていましたので、早く読みたかった一冊でした。

“SEIGENSYAFOCUS”(各3024円)という新シリーズもいい企画です。一人の作家を1冊まるごと特集するもので、アンディ・ウォホール、フランシス・ベーコン、ジョージア・オキーフの三人が出そろいました。個人的にはジョージア・オキーフが良かったですね。また、NASA全面協力の、殆どアブストラクト写真みたいな「MARS火星」(12960円)は、大きな本ですが、サンプルがありますので中身をじっくりご覧頂けます。

 

 

パイ・インターナショナルからは、「ピカソの陶芸」(2484円)が、最新刊の注目品です。画集は多数でていますが、陶芸作品200点余りを収録した本は、これが初めてでしょう。楽しくなってくる作品ばかりで、ウキウキ気分にさせてくれます。この出版社からは、「はじめて」シリーズの絵本、「宇宙旅行へでかけるえほん」、「ほしぞらえほん」、「からだえほん」、「てんきえほん」(各1944円)を。是非ご覧下さい。子ども向け絵本ですが、ほぉ〜、そうかと納得する事多しです。絵柄も美しく、年代を問わず楽しめます。もう一点、3888円という値段が、えっ、この価格でいいのと思わせる絶景天体写真集、「グリニッジ天文台が選んだ絶景天体写真」は素敵な写真集です。阿呆なハリウッドSF映画観るぐらいなら、こちらをおススメです。

建築関係の専門出版社、LIXILからは、同社の「INAXギャラリー」シリーズから、10点ベストセラー出していただきました。新刊書店勤務時代に、正方形の判型の同シリーズの特集は何度かしました。ユニークな視点が絶妙で、「クモの網」「考えるキノコ」「小さな骨動物園」「種子のデザイン」等。なんだかタイトルだけで中身を見たくなりますね。各1620円。全く新しい視点で世界を見ることができます。「『子どもの科学』で大人になった」お父さん必読の一冊です。

Art Book Fairは9月6日(土)〜14日(日)まで。レティシア書房にて 

 

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本日より京都青幻舎のアート系ビジュアルブックフェアです。お出迎えするは、人気彫刻作家、三沢厚彦さんのシロクマさん(注・ポスター。ホンモノではない)です。彼の初めての絵画作品集「動物の絵」(2415円)は、もう楽しいの一言につきる一冊。こんな動物の絵書ける人滅多にいません!(三重県立美術館にて開催中)

壁面には、フランシス・アリスの壮大なプロジェクトの製本見本を展示しています。そのプロジェクトは、一言で言ってしまえば、ジブラルタル海峡に大掛かりな人橋を作ってしまうというインスタレーションです。(東京都現代美術館にて開催中)作品集「川に着く前に橋を渡るな」(2940円)も在庫しています。

店奥には、出版社さんも、店主も、並べてみたらあまりのかっこよさに驚いた!瀧本幹也の写真集「LAND SCAPE」(6300円)のポスターが4点展示。写真集に負けない程気合いの入った美しいポスターです。

そしてあと一点、モノクロのマリオ・ジャコメッリの展示会ポスターが素敵です。イタリアの片田舎に住まいする人達の様々な表情を捉えた彼の作品集「MARIO GIACOMELLI黒と白の往還の果てに」(3990円)は一度手に取ってみてください。一枚一枚の写真から奥深い物語性が感じられて魅力的です。

と、こんな具合に青幻舎らしいハイクォリティな書籍を集めてあります。確かにお金のかかった美しい本が多いのですが、今回は特別にバーゲンセールもいたします。「日本の伝統色」、「陶芸の模様」等でお馴染みの「ビジュアル文庫シリーズ」(18点)、及び「まるごと京野菜」などの「京都ソムリエシリーズ」(全5点)すべて、定価から30%offです。もちろん、新刊です。この機会にぜひ!

地元出版社を応援するのも、地元の本屋の仕事と思っています。作品の内容だけでなく、本のデザイン、そして紙質の良さを体験してください。シロクマさん(注・ポスター。ホンモノではない)がお出迎えしてくれます。

 

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