ミニプレス「季刊リトケイ」6号入荷しました。日本の離島のことのみを取材する「リトケイ」(発行元は離島経済新聞社)は前号から、カラフルなファイルが付いています。新しい号もど〜んと「島の幸」と書かれていてなんだか持っているだけで「幸」が来そうな感じです。(バックナンバーもあります)

離島で暮らす中学生球児たちの「離島甲子園」、長崎県の離島でスタートした「しまとく通貨」、国の環境モデル都市で、島で唯一指定されている「宮古島」の話なんて、ご存知でしたか。

TVの人気者「ぐっさん」こと山口知充さんが五島列島と奄美大島の二つの島に関わっていることや、日本の島全部を回りたい夢を持っていることを語ったインタビュー記事があるかと思えば、「島の幸」特集では、様々な島の、様々な生産品の紹介されていて、いかに日本が豊かな場所か、が分かります。

スーパーのチラシよろしく、各島の名産品をズラリと並べたページは、ちょっと欲しくなるものばかりですが、そこには、「島の産品は少量生産のものがたくさんあるので、もし欠品中でも次に販売されるときまでゆっくり待つことも重要です」と書かれてあります。

欲しいものがあったら、ゆっくり待つ。いいですね。鹿児島県宝島の宝島バナナを使用した無添加ジャムを買いに、時間をかけて宝島まで出向くなんて最高の贅沢かもしれません。

島のことを書いた本は色々ありますが、星川淳「屋久島の時間」(工作舎95年初版 800円)もいい本です。「ひとりの人間としていかにまっとうな生を送れるかが、10代の終わりごろからの一環したテーマだった」という著者が屋久島と出会い、島での暮らしを丹念の書き綴った一冊です。

 

★お知らせです。

●10月20日(日)久々に「はちはち」のパン販売行います。販売時間は午後4時ころから。

●同じ日、夜8時からは北海道のネイチャーガイド安藤誠さんのスライド上映+トークショーです。(要 予約)

お問い合わせはレティシア書房まで。電話075−212−1772(月曜定休)12:00〜20:00

 

 

 

 

 

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と言っても、待っておられるのは数人ぐらいですが、彼女の著作が何冊か揃いました。入荷したのは、「ベジタリアンのいきいきクッキング」(NHK1100円)、「野菜いっぱい大地の食卓」(知恵の森文庫500円)、「母なる自然の食卓」(東洋書林1100円)の三冊です。

鶴田静さんは1975年から 77年までウィリアム・モリス研究のためイギリスに滞在し、そこでベジタリアンになり、その思想と料理を研究。帰国後、最初のエッセイを出版して以来、自然生活、環境、食文化、庭園と草花につい ての執筆、英語翻訳をして、現在は夫の写真家エドワード・レビンソン氏と犬1匹と房総半島の農村在住。

私が初めてこの人の本を読んだのは、「ベジタリアン宮沢賢治」でした。ちょっと文章が難しくて、当時は理解できなかったことも多くありましたが、何故か気になる作家でした。

最後の晩餐はカツ丼大盛りを食べたい私は、ベジタリアンではありませんが、ベジタリアンという言葉の意味合いを初めて教えてくれたのは、宮沢賢治の「ベジタリアン大祭」という小説でした。そして、その次が、賢治について書かれていた鶴田さんの著作でした。あれから、20年余り。今、読み返すと、そうだよねと納得することばかりです。レシピとエッセイの一緒になった「母なる自然の食卓」で、こんな文章に出会いました。

「植物はどうして人間のからだのことを知っているのだろうか。といつも私は感心し、その不思議に驚きながら食べている。人間のからだは自然から作られているから、それで自然は人間のからだと共鳴し、もしからだが悪くなったら、自然がその部分を治してくれるのだろう。」

自然と人間のからだが共鳴しているなんて、当たり前のことのなのですが、皆忘れていますよね。

三冊とも、野菜レシピ満載の本です。同時に入荷してきた「植物史」や素敵な料理本と一緒に入り口付近の書架の二番目に設置してありますので、興味のある方はどうぞ。

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故中村とうようが編集長をしていた「ミュージックマガジン」は、ロック小僧にとって教科書みたいな存在でした。パンク、ニューウェイブ、ラップ、レゲエそしてワールドミュージックまで、この雑誌には大変お世話になりました。最近は、さすがに買わなくなりましたが、先日、新刊書店で最新号を見た時、思わず足が止まりました。

特集「音楽からみた『あまちゃん』」です。NHKの朝ドラ「あまちゃん」がなんと特集です!!思わず、えっ〜〜〜〜と叫びそうになりました。「あまちゃん」見てますよね。特集の中で、篠原章さんがこんなこと書かれています。

「ロックを聴く人間にとって、NHKを熱心に見ること自体許されぬ行為だと思っていた。そして、湿っぽそうなストーリーの朝ドラを見るなんて、ロックにツバする行為だと信じきっていた。要するにNHKも朝ドラも気に入らなかったのである」

わかりますね、この気持ち。まぁ、私も似たり寄ったりでした。でも、彼は「ゲゲゲの女房」辺りから熱心に見出して、「カーネーション」、「梅ちゃん先生」と深みにハマっていかれたみたいですが、それも私とだいたい同じです。

「あまちゃん」は「音楽ドラマ」だ、だからとても面白い。というのが彼の論ですが、確かににそうです。キョンキョン、薬師丸ひろこという80年代アイドルを使って、アイドル文化史を描く宮藤官九郎の脚本は完璧です。アチコチに小さな音楽ネタを散らばらしながら展開してゆく、アイドル物語としての楽しさと、震災以降のヒロインの故郷の荒廃と復活への、それこそ「湿っぽそうな」展開を拒否する成熟した脚本の見事さで、これ程朝の15分が楽しいことはありません。

音楽を担当しているのは大友良英。福島出身のフリージャズ、ノイズミュージックの第一人者です。坂本龍一とのデュオを聴いたことがありますが、ギター一本から醸し出されるノイズサウンドが脳内をぐちゃぐちゃにしてくれて、気持ちいいものでした、その一方、中村八大、いずみたく、クレイジーキャッッツら昭和ポップの黄金時代を築いた音楽家のファンでもあり、そのオマージュが見事にドラマに反映されています。ミュージックマガジンでは、このサントラ盤について、詳細な解説がされているので興味ある方はどうぞ。

さて、「あまちゃん」も今月限り。エンディングはどうなるのか、様々な憶測が飛び交っています。キョンキョン、薬師丸そして松田聖子(出演の噂聞いたけど)のアイドル三人で「地元へ帰ろう」を唄ってほしいところですが、どうでしょうか。

 

 

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スポーツノンフィクションの世界を変えた山際淳司の「スローカーブを、もう一球」(角川書店・初版500円)の表紙を観て驚きました。へぇっ〜こんな表紙だっだのか。

全8編を収録したこの本で、特に有名なのは「江夏の21球」です。79年プロ野球日本シリーズ広島近鉄最終戦。9回裏の攻防。その息詰まる試合で、ピッチャー江夏のグラウンドでの葛藤を描いた短篇ですが、野球なんて観ない人でも、これは非常に面白く読めます、小説ではないんですけどね。大一番で勝負にかける男の気迫を、まるで映画のワンシーンを観ているような気分にさせてくれます。江夏の手から、ボールが離れて、スクイズの構えのバッターをすり抜けて行く描写は、もうスローモーション撮影ですね。左は、そんな文庫版の表紙にぴったりでした。

 

ところが、先日初版のハードカバーを手に取ってびっくり。野球のボールこそ、右下に書かれていますが、マグリットの絵みたいなデザインは何の意味? この犬は一体?

本のタイトルになっている「スローカーブを、もう一球」のラストはこうです。

「キャッチャーの宮下がサインを送ったわけだった。川端はその指先を見た。その指の形はこういっている<スローカーブを、もう一度>川端は、微笑んだ。そしてうなずくと、ゆっくりとスローカーブを投げる、あのいつものモーションに入っていく」

どうみても、上の文庫版の表紙こそ相応しいと思うのですがそう考えると、ハードカバー版は中身と表紙が見事にミスマッチした希有な一冊ということになります。

蛇足ながら、小川洋子の「博士の愛した数式」では、ラスト、マウンドに立つ江夏の姿で終わります。これまた投球ホームに入る彼をセピア調で捉えた画面が、ストップモーションで終わる「明日に向かって撃て」的な映像が目に浮かびます。映画化されたラストには、残念ながら江夏のショットはありませんした。

江夏って、映像的な選手だったんですね。

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宮崎駿監督引退のニュースはどのマスコミもトップで伝えていました。新作「風立ちぬ」の社内試写終了後「初めて、自分の映画で泣きました」という発言を聞いた時、あっ、この人もう辞めるなと感じました。表現者が、自らの作品に涙するなんて……..。もうすべてやり遂げた時だけでしょうからね。

宮崎さんはかつてこんな事を書いています。

「飛行機もので初めて『あっ、これ本物だ』と思ったのがロアルド・ダールでした。サン=テグジュベリは格好つけて迷走しすぎてて、これでは飛行機が堕っこちゃう感じが読んでてどこかあるんですね。」

そして、彼が推薦しているのが「飛行士たちの話」と「単独飛行」でした。前者は読んでいませんが、後者は私も大好きな作品です。サン=テグジュベリが格好つけすぎかどうか、わかりませんが、ダール作品を彼が愛読していたのは理解できます。ダール作品ほど爽快なものはないと語っていますが、それは間違いありません。

私にとって、宮崎さんは飛行機好きの大先輩だと思っています。一見、飛行機が登場しない「魔女の宅急便」でも、巨大な飛行船は登場するし、ヒロインが箒にまたがり、飛ぶ瞬間、その箒の先が強い推進力を持った瞬間なんて、まるで飛行機のエンジンが全開になった時の描写でした。

「紅の豚」はそんな飛行機オタクの真骨頂作品でしょう。高高度から、翼を右に傾けて大きく旋回して急降下する瞬間を描くことこそ、彼の至福の時だったのではないでしょうか。そのずば抜けた描写で十分感じることができます。「もののけ姫」のメイキングを観ていると、作品をどう終わらせるかで苦しみ、のたうち回り、もがいていますが、「紅の豚」は結構、楽しんで制作されていたのではないでしょうか?

彼の著書「出発点1979〜1996」(徳間書店1800円)をぺらぺらめくると、各章の扉に、第二次世界大戦中の名戦闘機が描かれています。ほんとに、好きなんだなぁー。そう言えば、サン=テグジュベリの文庫版「人間の土地」、「夜間飛行」のカバー装画も彼の作品です。

因みに1979年は、初の劇場用長編アニメ「ルパン三世、カリオストロの城」完成の年であり、96年は「もののけ姫」制作開始の年です。

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高校時代、日本の小説、特に私小説のどこが面白いんだかさっぱりわからず、読むことに情熱を失いかけた時、海外小説の面白さを教えてくれた作家がいました。それが、レイ・ブラッドベリ。「華氏451 度」、「火星年代記」などの未来小説、「たんぽぽのお酒」のファンタジー小説にのめり込んでいきました。

その後も書店で彼の新刊を見つけると、買っていました。中身よりも、そのタイトルのセンスの良さに魅かれていたのかもしれません、例えば、「歌おう、感電するほどの喜びを!」「十月はたそがれの国」「ウは宇宙船のウ」、「メランコリイの妙薬」とかです。同級生には「2001年宇宙への旅」のアーサー・C・クラークや「ソラリスの陽のもとに」のスタニスラフ・レムの様なハード系SFを貪って読む輩はいましたが、基本的に幻想文学的なブラッドベリは人気がありませんでした。

短編集「メランコリイの妙薬」(早川書房/初版900円)で見せた、ふっとこちらの世界から、あちらの世界に連れ出され、またここに帰っているような幻惑的な魅力を楽しみながらも、その後他に読みたい小説が出て来たので、いつのまにか彼から離れていきました。

しかし、2007年、川本三郎が翻訳した自伝小説「緑の影、白い鯨」(筑摩書房/初版1500円)に出会いました。これ、ジョン・ヒューストン監督が、映画化不能と言われていたハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」の制作に乗り出した際、脚本家として指名されたブラッドベリが、監督の滞在していたアイルランドに出向いた時の体験を小説化したものです。

メルヴィルの小説「白鯨」は大学2年の時のゼミで読み、レポートまで書きました。読みにくい長編で、ストーリーの途中に何度も挿入される、捕鯨史の話がさらに読みにくさに拍車をかけていました。それをヒューストンは見事映像化。私のハリウッド映画ベスト100に入れています。

しかし、映画化のため、ブラッドベリがこの破天荒な巨匠に引っぱり回され、翻弄されボロボロになってしまったなんて、知りませんでした。因みに、この体験後、彼は一度も脚本家としての仕事はしていません。

高校時代に読み始めて、その後も何度か、目の前に表れるブラッドベリ。この先もご縁のある作家になりそうです。

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先日、DVDで映画「のぼうの城」を観ました。漢字の名前が蚊の大群の如く登場する時代小説を絶対読まない私が、あっという間に読んだ和田竜の映画化。リアルさとコミックっぽいところが、やや混乱している欠点はあるものの、楽しく観ることができました。それは、なんといっても主役を演じた狂言師野村萬斎の演技に尽きます。

劇中、彼が小さな船の上で、田楽踊りを披露するシーンは見事でした。不安定な足場で、絶妙のバランス感覚で踊り続けるのですが、このために萬斎は出演したのではないかと思いました。鍛えに鍛えた所作の美しさを堪能できます。足さばき、手さばきの一挙一動が実に美しい。

舞踏家、伊藤キムは狂言の型を自虐的だと述べています。

「自虐的というのは、まさに舞踏の世界であって、舞踏も、突然床にぶったおれるとか、ものすごく低い姿勢のままで足を出して進むとか、具体的にきつい、痛い思いをすることがあるんですね。嘘ではなくほんものの動きを見つけるために、そういう振り付けや稽古をして、それをやっていくうちに、型ができてくる。」

これは、「狂言三人様 野村萬斎の巻」(岩波書店1100円)に書かれています。この本の中の「萬斎独言」は、狂言に留まらず、様々なジャンルに挑戦する萬斎さんの言葉が面白いインタビューです。後半には全く違うジャンルで活躍する人達、例えば、いとうせいこう、夏木マリが萬斎さんの世界を語ります。おっ、読んでみようかなと思わせる面子です。

この本は、狂言だけでなく、舞踏、演劇、映画に大きく飛び出す萬斎の姿を収録していますが、一方彼の祖父の野村万蔵著の「随筆集 夏に技 冬に声」(新潮社 昭和49年/初版 900円)は芸のこと、修行のこと、親交のある人々の思い出、そして趣味のことが綴られていきます。師匠の雑談を拝聴するといった感じです。万蔵さんのお父様は武家の環境に育ち、少年時代は帯刀していた方だけに、何事も武士道に結びつけて育てられた話は、時代を感じさせます。

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これ、映画、文芸評論家の川本三郎の本のタイトルですが、本業の映画、文芸評論ではありません。奥様を亡くされて、一人暮らしを始めてからの様々のことを綴った、いわば「独り居」の日記です。何事もなく過ぎて行く日々。自らの老いを見つめる文筆家の日常が綴られた一冊です。

「1月1日。天気が良いので寄居町の寺めぐりをする。三時間ほど歩いて七つの寺に行く。どこも小さく、正月だというのにほとんど人はいない。一人旅にはそれが有難い」(第一部「東京つれづれ日誌」の「静かな時間の流れる年始年末」より抜粋)

電車旅好きの氏は、ちょっとした小旅行に出かける。その車中で読んだ本のことや、その年末に亡くなった映画監督森田芳光や、映画史家田中真澄が、自分より年下で愕然としたりする。もちろん、本業についての映画も、様々な角度から書かれていますが、映画評というより、日常生活の中で、何かのきっかけで去来した断片が書かれた感じです。小津映画に登場する笠智衆が、ちょっと都会の喧噪から離れた静謐な空間で筆を走らせたら、こんな本になるのではないでしょうか。

第二章は「家事一年生」と題して、家事に奮闘し、まごつく自分のことが書かれていますが、早朝の散歩の楽しさ、電車読書の喜び、そして、ふらりと電車に乗って、見知らぬ町をさまよう面白さが淡々と描かれていきます。この人、こんなに旅のエッセイ上手かった?と思う程、素敵な情景が浮かび上がってきます。

「朝,梅干しを食べるたびに何度か行ったことのある気仙沼の港の風景を思い出す」

独り暮らしの食卓ですが、とても豊かな時間が流れている気がします。

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O「あなたの音楽の聴き方がとても深かったということなんです。僕からみると、あなたの場合は(レコードをたくさん集めてはいるけれど)いわゆるマニア的な聴き方じゃないんですね」

M「僕は暇だし、だいたい家にいるから、ありがたいことに朝から晩まで音楽を聴くことができるんです。ただ集めるだけじゃなくて。」

Mは村上春樹。春樹さんが暇だしってことはないと思いますが、彼は作家になる前はジャズ喫茶のオヤジで、レコードのコレクターでした。もちろん、膨大な量のコレクションですが、そのコレクションの前で自慢気なポーズを取ることはありませんでした。音楽に関するエッセイで、私は彼を最も信頼しています。読んだ後、何度、そのアルバム聴いてみたくなったことか。ジャズなんて知らなくても、ジャズを聴いて楽しい気分になったようにさせる和田誠とのコラボ傑作「Portrait in Jazz」(新潮社1100円)が書けたのは、一重に「音楽が人をどこまでも心地よくさせてくれるもの」ということを熟知し、そして「聴く」ことの無上の楽しさが染み付いているからでしょう。

さて、対談のお相手のOは、小沢征爾さんです。「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番」をめぐって、二人のやりとりを読んでいると、ちょっと ベートーヴェン聴いてみようか、とやはりそんな気にさせてくれます。小澤さんは対談で、忘れていた昔の思い出が、どんどんと湧き出てきたと書いています。音楽への深い造詣と愛情がマエストロの心を動かしたんでしょうね。クラシックは、門外漢の私ですが、どこまでも楽しく、ゾクゾクさせてくれる一冊です。ホント、春樹さんの音楽を聴いてきた膨大な量は凄いです。

二人の対談を収めた本は「小沢征爾さんと音楽について話をする」(新潮社1100円)です。新刊で出た時から読みたかったのですが、やっと安い価格で見つけました。

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ニクソン大統領を自任に追い込んだワシントンポスト誌の新聞記者の活躍を描いた「大統領の陰謀」を「文房具フェチの映画だ」と看破した作家がいましたが、その通りでした。タイプライター、鉛筆、レポート用紙、消しゴム、ペン立て等の小物がどれも魅力的でした。

その手のものとは趣きがちょっと違いますが、店で開催中の生活を楽しくする本と共に並べている雑貨も、楽しいですよ。関美穂子さんの「こけし一筆箋」(441円)、「こけし蔵書票」(420円)、「メッセージカード」(378円)。以前作品展をして頂いた、木版画家ひらやまなみなみさんの「レターセット」(350円)など、和テイスト好きな人にはたまらん小物です。

文房具関係の本も、世界の文房具を楽しめる「文房具と旅しよう」(ブルース・インターアクション800円)、逆に、和テイストのものばかり集めた「和な文房具」(ピエ・ブックス800円)、或は発想が面白い「文房具で包む」(アノニマスタジオ700円)とか揃いました。

今回の注目は、マスキングテープです。2007年に20種類のマスキングテープ(mt)を発表して以来、圧倒的な人気を持つカモ井加工紙のテープをベースにした「マスキングテープmtの楽しい使い方」(アノニマスタジオ700円)は、そのmtが二本付いています。この本の著者井上由季子さんは二条城近くに「モーネ工房」を構えておられます。成る程ね、こんな風に楽しむんだという事がわかります。私もやってみようかと思いましたが、なんせ不器用なもんで、きっと10分でキレてしまって、なんやコレ!!とmt放り投げそうなんで、やっぱりやめておきます。(雑貨コーナーにもmtあります)

 

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